ProTools 2018iLok Cloud Session iLokキーへの戻し方
- 2018/02/23
- 02:25
ProTools 2018の目玉機能の一つ、iLok CloudによるiLok物理キーなしでのオーサライズですが、一つ盲点(弱点)があります。
それは
ネット接続できる環境でないとオーサライズ不可=ProTools起動不可
という点。
このご時世、一般的な業務スタジオであればメインフレームにネット接続が常時されていて当たり前ですが、私のようにメイン機と持ち出し機を分けて、フィールドワーク・時間貸しスタジオでのレコーディングも行う人間にとってはこれは致命傷となりえます。。
この機能について、御多分に漏れず私も「もうUSBポート一個つぶさなくてええんか!」と歓迎したのですが、このCloudシステムの弱点について実際の出先レコーディングの前日にふと思い出して試した結果、見事起動できませんでした。。あぶねぇぇぇぇぇ。。
具体的には、iLok Cloud Sessionは、ProToolsのアクティベーション情報をネット上から常に送り込むことで、iLokキーを疑似的にさしている状態を作り出しているようです。
だからネットにつなげなかったり、ネットワークアダプターを無効にしたりすると
「オーサライズが見つからんから5分以内にネットつなぐかiLokさせや」
というメッセージが表示されます。ここで堂々と
「オラiLokやぞ!食らえやゴラァッ」
とiLokをさした私ですが、認証されず、あえなく保存・終了を余儀なくされました。
は?
その後、ネットを遮断したままiLokをさしてProTools起動をかけても
「iLokもってるかぁ?ん??www」
という例のメッセージがでたものですから、てっきりCloud Sessionに関するシステム変更の余波でiLok内のオーサライズ情報が壊れているのかと思い、Pace社にブロークンチケット発行させる寸前まで行ったのですが、よくiLok License Managerを見てみると…左のオーサライズする場所の欄に
「CLOUD」
という文字が。
クリックするとProToolsの永久ライセンスが入っています。
あ~。つまり、ProTools2018を(PC起動後)初回起動するときの"Activate"みたいなのは、物理iLokキーじゃなくてこっちの"CLOUD"を有効にして、そこからライセンスを送るってことなんだなぁ、と理解。
じゃあ"CLOUD"に移動したこれをiLokに移せばこれまで通りiLok物理キーで持ち出し用ノーパソのProTools起動できんじゃん~。
と思い、iLok物理キーへクリックドラッグすると……
なんかエラーメッセージ。
は??
まあ紆余曲折…解決しましたので、ここにまとめておきます。
(ProToolsオーサライズ情報がCLOUDに入っており、iLokキーを指してもオーサライズ=起動できない状態で、iLokキーへオーサライズ情報を戻す方法)
1.iLok License Managerを起動、Log In
2."Activate"状態、つまりCLOUDセッションが有効な状態であれば、左の"Local"欄に"CLOUD"という場所があるはず。
3.そこをクリックし、自身のProToolsライセンスが入っているのを確認
4."CLOUD"タブを右クリックし、"Close Cloud Session"をクリック
5.これでiLok Cloud Sessionが閉じられ、立ち上がっていたオーサライズ情報を移動させられるようになるので、あとは画面上部のAll Licenseから左のiLokにそれをクリックドラッグするだけ。
これでiLokに情報が入るので、今まで同様物理キーでオーサライズされます。
ただし、またProTools起動画面で"Activate"しちゃうと情報はCLOUDに飛んで行ってしまうので、物理キーでは使えなくなります。
スポンサーサイト