[1]AKG K271 MkⅡ
- 2018/03/01
- 01:57
ハイエンドからローエンドまで素直に伸び、オリジナルが持つ「耳に痛い」という不満もなぜか感じられないこの逸品。不満点などまったくない…と思っていたのですが、先日とあるレコーディングをした際、不満点が浮かび上がりました。
それは、外部から内部への遮音が弱いということ。
つまり、ヘッドホンをした状態でも、意外と外の音が聞こえるということ。
密閉型とはいえ、大きな音を発するものを録音する際に、マイクを通してモニターからくる音と通さず音源からそのまま入ってくる音が混じり、音決めがしにくいのです。
密閉型ですから、着用すれば耳が覆われてある程度外音はカットされます。しかし、音量が3回りほど下がり、ゆるーくローパスをかけたくらいにしか減衰しません。
しっかりとした設備を持つレコーディング施設では、実際に演奏・録音が行われるスタジオとエンジニアのいるコントロールルームは別室になっていますから、この面は気にされませんが、フィールド・レンタルスタジオ・RECエンジニア(自任)はたいてい同じ部屋でモニターまですることになりがちですから、この点なかなか重視します。
素の音を聞きたいならヘッドホンを外せばいい話ですから、つけている際はしっかりと遮音してほしい。
そんな願望が生まれてしまいました。
YAXIの900STイヤパッドも持っており、使ってはいますが、これは結構肉厚で、装着感がしっかり来るのでドラムなどをモニターする際にはやや気になるのと…かなり暑くて蒸れる、という欠点が存在します。また、音像が7506っぽくやや遠くなる、中抜け気味になるといった音の上の変化もあり、900STmodの音はそのままレパートリーとして持っておきたい。
というわけで、新しいモニター用ヘッドホンを購入する運びとなりました。
選ばれたのは、綾鷹…ではなく、
AKG K271 MKⅡでした。
スポンサーサイト