Waves SSL Channelの誤解”通すだけ”
- 2018/04/14
- 01:58
ネットにあふれる誤解・マイスォロズィーを解いていく企画(スーパー不定期開催・次回未定)
Waves SSL Channel Strip
みんな大好き、私も大好きなこのプラグイン。
もしかしたら、世界で一番愛されてるかもしれない(トラックに刺される回数的に)
こと日本の商業Pop/Rockシーンでは、ほぼ100%(……言い過ぎか、7割くらいか)といっていいくらいに使われてるプラグイン。
アナログ卓を使わずにミックスされた場合なら、もう9割がたこれが一度は使われてると思っていいかもしれません。
SSLのライセンスを受けてますし、これをメインに使ってることをウリにしてる人も多いですね。私もそうですけど。
新品のSSL卓はこんな音になるんだろなぁ…っていうサウンドになりますね。(SSL工場のリファレンス卓を再現してるから当然か)
他のメーカー製は経年した個体を再現してたりしますから、メーカーによって音が変わるのも当然ですね。
チャンネルごとの部品の差異もばかにできないですし。
E vs G
マセラティー先生が使ってるこの動画、20秒くらいからE-ChannelとG-Channelを比較してます。
基本的にはEQのカーブが違うだけのこの2つ。
EQ設定も違うので一概には言えませんが、基本的にはG-ChannelのEQは若干ミッドを主張する変化の仕方をします。
調整用のE-Channel、サウンドメイク用のG-Channelと使い分ける方が多いようですね。
実機の4000シリーズでも、E-ChannelとG-Channelを混在させた構成でオーダーされる場合が多かったみたいですし、
正しい使い方だと思います。(SSL 4000G+等)
私はG-Channelのミッド感が海外っぽくて好きなので、G-Channelをよく
使っていますが。
誤解
このプラグイン、時たま
「通すだけで音が変わる」
と書かれます。
これは間違いです。はい。
ぷらしーぼです。
このプラグインはあくまでも「EQカーブ」と「Dynamicsセクションのかかり具合」を再現しているだけで、いわゆる
「サミング」の効果はありません。
実機にはJensenのトランスが入っていますが、これらは「マイクプリ・インプットセクション」にあたるため
再現はされていません。
実機は通すだけで(倍音増幅やらパーツ特性やらかんやらで)音がタイトかつビビットに、赤!と青!あと黄緑!みたいなサウンドになり(笑)、ステレオイメージも高く・近くなりますが、その辺の効果は再現されていません。
そっちらへんはWaves NLSで再現されています。これがスゴいんだよな……
Analogセクションについても、単に雑音を加え、低周波に揺らぎを与えるだけなので、NLSのNoiseを使っているならOffにした方がいいです。
使用する方の多いプラグイン故、間違いも流布されてしまいやすそうです。
DAW付属の"チャンネルストリップ"とコンソールの"チャンネルストリップ"、若干意味合いが違いますから
そこらへん要注意。
DAW→Filter・EQ・COMP・GATE/EXPANDERなんかの基本的な処理系を一つのプラグインにまとめたものの総称
コンソール(本来の意味)→ミキサーの1chを(文字通り)まるまる抜き出したもの(Filter・EQ・COMP・GATE/EXPANDERに加えて、
マイク・ラインアンプ部も必然的に付属してくる)
これを見れば一瞬で意味が分かると思う(SSL 4000Eの1Chを文字通り抜き出す動画)
1kHzのサイン波を出し、調べたいプラグインを(通すだけ、で)刺し、次に適当なアナライザープラグインを差せば、そのプラグインが倍音増幅をしてるか≒インプットセクションが存在するかがわかります。
Neve等トランス色の強い機種や、真空管系の機種だと、聴覚上でも音が変わって聞こえたりします。
ちなみに、大人気なChris-Load-Argeも4000E実機を使用しつつこのプラグインも使用していますが、
「EQカーブが欲しいとき、または卓の可変域じゃ足りない時」に使うと英語インタビューで語っています。
あの人は自身が演奏者でもありますし、エンジニアらしいエンジニアがためらうような音作りも平気でやりますから、そういう時に
役に立っているようです。
Waves SSL Channel Strip
みんな大好き、私も大好きなこのプラグイン。
もしかしたら、世界で一番愛されてるかもしれない(トラックに刺される回数的に)
こと日本の商業Pop/Rockシーンでは、ほぼ100%(……言い過ぎか、7割くらいか)といっていいくらいに使われてるプラグイン。
アナログ卓を使わずにミックスされた場合なら、もう9割がたこれが一度は使われてると思っていいかもしれません。
SSLのライセンスを受けてますし、これをメインに使ってることをウリにしてる人も多いですね。私もそうですけど。
新品のSSL卓はこんな音になるんだろなぁ…っていうサウンドになりますね。(SSL工場のリファレンス卓を再現してるから当然か)
他のメーカー製は経年した個体を再現してたりしますから、メーカーによって音が変わるのも当然ですね。
チャンネルごとの部品の差異もばかにできないですし。
E vs G
マセラティー先生が使ってるこの動画、20秒くらいからE-ChannelとG-Channelを比較してます。
基本的にはEQのカーブが違うだけのこの2つ。
EQ設定も違うので一概には言えませんが、基本的にはG-ChannelのEQは若干ミッドを主張する変化の仕方をします。
調整用のE-Channel、サウンドメイク用のG-Channelと使い分ける方が多いようですね。
実機の4000シリーズでも、E-ChannelとG-Channelを混在させた構成でオーダーされる場合が多かったみたいですし、
正しい使い方だと思います。(SSL 4000G+等)
私はG-Channelのミッド感が海外っぽくて好きなので、G-Channelをよく
使っていますが。
誤解
このプラグイン、時たま
「通すだけで音が変わる」
と書かれます。
これは間違いです。はい。
ぷらしーぼです。
このプラグインはあくまでも「EQカーブ」と「Dynamicsセクションのかかり具合」を再現しているだけで、いわゆる
「サミング」の効果はありません。
実機にはJensenのトランスが入っていますが、これらは「マイクプリ・インプットセクション」にあたるため
再現はされていません。
実機は通すだけで(倍音増幅やらパーツ特性やらかんやらで)音がタイトかつビビットに、赤!と青!あと黄緑!みたいなサウンドになり(笑)、ステレオイメージも高く・近くなりますが、その辺の効果は再現されていません。
そっちらへんはWaves NLSで再現されています。これがスゴいんだよな……
Analogセクションについても、単に雑音を加え、低周波に揺らぎを与えるだけなので、NLSのNoiseを使っているならOffにした方がいいです。
使用する方の多いプラグイン故、間違いも流布されてしまいやすそうです。
DAW付属の"チャンネルストリップ"とコンソールの"チャンネルストリップ"、若干意味合いが違いますから
そこらへん要注意。
DAW→Filter・EQ・COMP・GATE/EXPANDERなんかの基本的な処理系を一つのプラグインにまとめたものの総称
コンソール(本来の意味)→ミキサーの1chを(文字通り)まるまる抜き出したもの(Filter・EQ・COMP・GATE/EXPANDERに加えて、
マイク・ラインアンプ部も必然的に付属してくる)
これを見れば一瞬で意味が分かると思う(SSL 4000Eの1Chを文字通り抜き出す動画)
1kHzのサイン波を出し、調べたいプラグインを(通すだけ、で)刺し、次に適当なアナライザープラグインを差せば、そのプラグインが倍音増幅をしてるか≒インプットセクションが存在するかがわかります。
Neve等トランス色の強い機種や、真空管系の機種だと、聴覚上でも音が変わって聞こえたりします。
ちなみに、大人気なChris-Load-Argeも4000E実機を使用しつつこのプラグインも使用していますが、
「EQカーブが欲しいとき、または卓の可変域じゃ足りない時」に使うと英語インタビューで語っています。
あの人は自身が演奏者でもありますし、エンジニアらしいエンジニアがためらうような音作りも平気でやりますから、そういう時に
役に立っているようです。
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