サンプリング周波数の比較(マイク録り編)
- 2017/09/25
- 23:41
皆様、録音・ミキシングの際のサンプルレートの設定はどうしてますか?
「サンプリング周波数(レート)」について一応に説明すると、
音が出て、それをマイクが拾って、オーディオIFに入ってマイクプリで増幅され…た後、
アナログな空気の振動≒波である「音」がUSBなりThunderboltなりでデジタルとして送られる
際に、その振動の波をどれだけの精度でPCに送るか、ということですな。
昔のファミコンのゲーム画面と、今のPS4とかのゲーム画面をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
何が映ってるのかはわかるけどもギザギザ、カクカク動くのが「サンプルレートが低い」、
めっちゃキレイに映り、動きもヌルヌルなのが「サンプルレートが高い」
と解釈してもらっていいと思います。たぶん。ついでに記録できる音の高さも高くなっていきます。
一般的な選択肢として、
44.1kHz(普通のCD音質)
44.8kHz(DVDとかの音質)
88.2kHz(え~と…特に例はないです´・ω・`)
96kHz(ここから上らへんから「ハイレゾ」の名を冠することが許される…)
176.4kHz(ビクターのDVDオーディオとか…かな…?)
192kHz(とりあえず一般人が手を出せる最高だと思われる)
とあります。こうやって書くと
「CDの音質ってksなの!?めちゃ低いの!?」
てなるかもしれませんが、そんなことはないです。なぜかって、
我ら人間の耳のほうがksなんです!(←)
詳しい話は今度に回すとして、要は
レートを高く上げるほど、本来の音に近く記録できるようになる
ということで良いと思います。
さて、このサンプルレートは基本的にDAWが対応してるか、プラグインが対応してるか、オーディオI/O(IF)が対応してるかの制限の中でやりくりしていくものですが、皆様どれをお選びでしょうか?
最後には44.1kHzのCDに入れるんだから、44.1でやってる!
という方もいれば、
自然な空気感が欲しいけど、192kHにはPCスペックが足りないから96kHzで!
という方もいると思います。
もちろんこれに正解なんてものはなく、基本好きな様に選んでいいのですが、DTMをやってる方も、そうでない方も
結局どれだけ音に違いがあるのか
気になってる方は多いのでは?
というわけで、実際音にどれだけ違いが出てくるのか耳で聴いてみよう、というのがこの検証の趣旨となります。
実験環境
Morris W25(MONTREUX U120)→改造BM800→CANARE/L4E6S→US 20×20→ProTools12 native
オーディオIFのレートとDAWのレートをそれぞれの実験対象とするレートに設定し、自作曲のイントロフレーズをピック弾き、その録り音を一切エフェクト処理せずにWAVにバウンスしました。
EQ・リミッター・マキシマイザーの類もかけておりません。マイクによる録り音そのままです。
SoundCloud上でのストリーミングではmp3として再生されるっぽいので、こだわる方はこちらからwavファイルをダウンロードして、ご自身の環境で再生してみてくださいませ。
https://drive.google.com/file/d/0B7JPwrOt380ibnByTUl0OVhDdkk/view?usp=sharing
(ウイルスチェック等しておりますが、万が一このファイルが原因で不具合等が起こった場合にも責任は負えません。ただのwavファイルですけども。)
また、ちょっとやりすぎなくらいにダイナミクスをつけて演奏しましたので、そこにも注目(注耳?)して聴いてもらいたいです。
一般的な小型スピーカー等だと可聴域外は再生されない可能性もありますので、できればモニター用機器も併用して
聴いていただけると違いがわかりやすいかと思います。
44.1kHz
88.2kHz
196kHz
…いかがでしたか?
僕のモニター環境は900ST(一応30,000Hzまで再生可能)ですが、たしかにハイレゾ音源の謳い文句通り「自然な空気感」が感じられる…ような気もします。いわゆる"天井が上がる"という感じでしょうか。
そこで弾いているような感覚に近づいていく、というのもわかります。
結論として、良いか悪いか…はともかく、違いがあるというのは明らかだと思います。
アコースティクな感覚を求めるならサンプルレートとは出来る限り上げたいところです。
よりLiveな感覚、空気感…この「聴いた感覚、感じ」は、
マイクで録るその時点で出してやらなければ、ミックス、マスタリング工程ではやはり出せません。
でも、この「感じ」が必要かどうかは曲により、アレンジにより、変わってくるでしょう。
狙う「聴いた感じ」を見据えて、サンプリングレートを変えるという選択肢も考慮に値するでしょう。
自分のDTM環境が対応している前提の話ですが。
Wavesのプラグインは対応してなかったりするけれど…。
え?T-RackS 5は対応するって?買わなきゃ…
次回は「エフェクト音」編の予定です。
「サンプリング周波数(レート)」について一応に説明すると、
音が出て、それをマイクが拾って、オーディオIFに入ってマイクプリで増幅され…た後、
アナログな空気の振動≒波である「音」がUSBなりThunderboltなりでデジタルとして送られる
際に、その振動の波をどれだけの精度でPCに送るか、ということですな。
昔のファミコンのゲーム画面と、今のPS4とかのゲーム画面をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
何が映ってるのかはわかるけどもギザギザ、カクカク動くのが「サンプルレートが低い」、
めっちゃキレイに映り、動きもヌルヌルなのが「サンプルレートが高い」
と解釈してもらっていいと思います。たぶん。ついでに記録できる音の高さも高くなっていきます。
一般的な選択肢として、
44.1kHz(普通のCD音質)
44.8kHz(DVDとかの音質)
88.2kHz(え~と…特に例はないです´・ω・`)
96kHz(ここから上らへんから「ハイレゾ」の名を冠することが許される…)
176.4kHz(ビクターのDVDオーディオとか…かな…?)
192kHz(とりあえず一般人が手を出せる最高だと思われる)
とあります。こうやって書くと
「CDの音質ってksなの!?めちゃ低いの!?」
てなるかもしれませんが、そんなことはないです。なぜかって、
我ら人間の耳のほうがksなんです!(←)
詳しい話は今度に回すとして、要は
レートを高く上げるほど、本来の音に近く記録できるようになる
ということで良いと思います。
さて、このサンプルレートは基本的にDAWが対応してるか、プラグインが対応してるか、オーディオI/O(IF)が対応してるかの制限の中でやりくりしていくものですが、皆様どれをお選びでしょうか?
最後には44.1kHzのCDに入れるんだから、44.1でやってる!
という方もいれば、
自然な空気感が欲しいけど、192kHにはPCスペックが足りないから96kHzで!
という方もいると思います。
もちろんこれに正解なんてものはなく、基本好きな様に選んでいいのですが、DTMをやってる方も、そうでない方も
結局どれだけ音に違いがあるのか
気になってる方は多いのでは?
というわけで、実際音にどれだけ違いが出てくるのか耳で聴いてみよう、というのがこの検証の趣旨となります。
実験環境
Morris W25(MONTREUX U120)→改造BM800→CANARE/L4E6S→US 20×20→ProTools12 native
オーディオIFのレートとDAWのレートをそれぞれの実験対象とするレートに設定し、自作曲のイントロフレーズをピック弾き、その録り音を一切エフェクト処理せずにWAVにバウンスしました。
EQ・リミッター・マキシマイザーの類もかけておりません。マイクによる録り音そのままです。
SoundCloud上でのストリーミングではmp3として再生されるっぽいので、こだわる方はこちらからwavファイルをダウンロードして、ご自身の環境で再生してみてくださいませ。
https://drive.google.com/file/d/0B7JPwrOt380ibnByTUl0OVhDdkk/view?usp=sharing
(ウイルスチェック等しておりますが、万が一このファイルが原因で不具合等が起こった場合にも責任は負えません。ただのwavファイルですけども。)
また、ちょっとやりすぎなくらいにダイナミクスをつけて演奏しましたので、そこにも注目(注耳?)して聴いてもらいたいです。
一般的な小型スピーカー等だと可聴域外は再生されない可能性もありますので、できればモニター用機器も併用して
聴いていただけると違いがわかりやすいかと思います。
44.1kHz
88.2kHz
196kHz
…いかがでしたか?
僕のモニター環境は900ST(一応30,000Hzまで再生可能)ですが、たしかにハイレゾ音源の謳い文句通り「自然な空気感」が感じられる…ような気もします。いわゆる"天井が上がる"という感じでしょうか。
そこで弾いているような感覚に近づいていく、というのもわかります。
結論として、良いか悪いか…はともかく、違いがあるというのは明らかだと思います。
アコースティクな感覚を求めるならサンプルレートとは出来る限り上げたいところです。
よりLiveな感覚、空気感…この「聴いた感覚、感じ」は、
マイクで録るその時点で出してやらなければ、ミックス、マスタリング工程ではやはり出せません。
でも、この「感じ」が必要かどうかは曲により、アレンジにより、変わってくるでしょう。
狙う「聴いた感じ」を見据えて、サンプリングレートを変えるという選択肢も考慮に値するでしょう。
自分のDTM環境が対応している前提の話ですが。
Wavesのプラグインは対応してなかったりするけれど…。
え?T-RackS 5は対応するって?買わなきゃ…
次回は「エフェクト音」編の予定です。
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