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[3]GAP "Pre 73 MK3"Carnhill出力トランスへ換装

~入力部トランスの換装~



この記事は、複数の情報源・回路図、サービスマニュアルをもとに施行したものですが、この方法が
100%正しいと思わず、ご自分でも施工なさる際には十分な確認のうえ、起こりうる損害も自己責任として行っていただきますよう
お願い申し上げます。
特に、この入力トランス換装については、基盤の破損やランド焼けといったトラブルが起こりやすい場面がありますので、
くれぐれも慎重に。




前回までで出力トランスの換装は完了。
この時点でNEVEサウンドの片鱗を味わいました。
さあ、ここまできたらもうとことん行くほかありません!


※この入力トランスの換装は、出力トランスの換装と比べると多少難易度が上がります。
ご自分で試された際、万一不具合が発生しましても責任等は一切負えませんのでご理解ください。



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↑入力トランス。基盤の裏面にハンダづけされていますので、交換には一度基盤を裏返さねばなりません。そのためには…


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↑2つのノブをマイナスドライバーで外して、フロントパネル四隅のボルトも六角レンチで外します。すると

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↑フロントパネルがとれますた。


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↑フィルターの切り替えスイッチの裏側にある、このネジをはずせば…


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↑このセクションの基板がフリーになります。その下にある…


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↑この棒的なものを緩めれば…


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↑これもとれます。そして、入力トランスやトランジスタがハンダされている、下のメイン基板を固定しているネジを全部外せば…


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↑ようやくお目当ての基板が全部フリーになりました。ふう。

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↑ハンダ吸い取り器を使って、入力トランスを固定しているランドのハンダを除去。Pre 73 MK3の場合、あらかじめ搭載されている
トランスとCarnhillトランス、一枚で両方に対応できるように基板設計がなされていますので、正直このランドは潰してしまっても問題はないです。


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↑30分近い悪戦苦闘の末、ようやく無傷でトランスを取り出すことに成功。
ハンダ吸い取り器を使った場合は、この段階で多量のハンダ屑がシャーシ内に落ちていると思いますので、しっかり除去しておきましょう。

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↑Carnhillトランスを載せます。基板のランドにぴったり入ります。ここではんだ付けを忘れて数分悦に入っていたのは内緒。


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↑入出力ともに、Carnhill製トランスへ換装完了!




さて、、、、音出しです、、、


①US20×20…Ultra HDDA Preamp




②GAP Pre 73 Mk3…オリジナル


③GAP Pre 73 Mk3…出力トランスのみCarnhillへ換装






④GAP Pre 73 Mk3…入出力トランスともにCarnhill社製トランスへ換装





低域が図太い!この押し出し感!
同じマイクだとは到底思えません…
粘りも更に強くなっていますね。クリーン&クリアなTASCAMのプリアンプと比べると、その差が分かります。

自分の声のレベルが上った様な感覚…これを求めて、人はNEVEを求めるのかと感じました。



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プロフィール

Matsuda

Author:Matsuda
1999年生。

弾ける楽器
バイオリン("元"中部地区1位)・ピアノ/キーボード
ギター・ベース・ドラム

MI Japanに2年、USA Boston留学を経てレコーディング・ミックス・ポストプロダクション等まんべんなく。


ジャンル…いろいろ。jazzからDjentまで。
好きなアーティスト…MAGNETICO/岸田教団/Larry Carlton/Gregole Hillden

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